甘く、甘い、二人の時間

「そう、初めて一緒にお風呂に入った彼氏。」


「///」



そんな事言われても!


反論しようとした時だった。




「そして一緒にお風呂に入る、最初で最後の彼氏だな。」













完敗だった。


だって、

当たり前の様にさらりと言うんだよ?


しかも満面の笑みで。






まるで将来の約束をされたみたいなそのセリフは、私を易々とノックアウトして。


真っ暗なら、いいかな…?

拓海なら、いいかな…?




なんて、

すっかり丸め込まれてしまった。



今となっては当たり前の事。

だけど、この日の私にとっては、身体を重ねるよりも緊張した――。












「――///…絶対、電気消してね!」

「了解♪」




3 end






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