甘く、甘い、二人の時間


「菫?約束して?」



「……」



…この強情さ。

まぁ良く言えば、嘘のつけない性格って事だけど。



お願いしても駄目なら、教え込む…だな。





にっこり笑いながら、菫の手をとる。


それから、細く長い指にキスをする。



「――あの、私ね…」


菫は何かを伝えようと、口を開くけど。


その目を見つめながら、わざと音をたててキスを続ける。



指先から、ゆっくりと手首に移動する。


それから、もう片方の手でその柔らかい髪に触れる。


「…ねぇ、拓海?…聞いて?」


「嫌だ。」


「…何で?」



「俺のお願いすら聞いてくれないなら、菫の話なんか聞かない。」



「たく…。」



「このまま抱いていい? 菫の身体、こんなに熱いし。」



「……!!」



多少の荒治療は仕方ない。

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