甘く、甘い、二人の時間
「…熱いのは、熱があるから――」
明らかに菫は動揺してるけど、止めてやらない。
髪に触れていた手を首筋に移動させ、細い首を何度も撫でる。
「…本当に、駄目だよ…」
菫は苦しそうな表情で俺を見るけど。
でも、引き下がれない。
「何が駄目?心配かけたくないなら、いつもり通りにしてて欲しいな?俺は、莉乃ちゃんに会わなければ、菫が寝込んでいる事知らなかったし。
菫も、俺に言うつもり無かった訳だろ?断る理由が無いよね?」
「そんな!!……子供みたいな事、言わないで。」
「子供でいいよ?俺は菫の前では自分をさらけ出したいし。…菫にだって、甘えて欲しい。」
俺は本当に、子供みたいだ。
菫は熱があるって頭では理解しているのに、触れたいと強く感じる。
「…あ。」
そして制御出来ない衝動におされ、首筋にキスを落とす。
「好きだから、弱ってる菫も、我が儘な菫も、全部見たいんだ。肝心な時に役に立たない彼氏には、なりたくない。
頼むから、遠慮なんか、しないでくれ。」