甘く、甘い、二人の時間
「…どうして?」
Sな俺が顔を出し、意地悪な手は止めないのに、わざと質問をぶつける。
「……だって…ピザ、来ちゃう――」
なんて、菫は必死に答える。
涙目になりながら。
でもさ、それって逆効果。
俺のヤル気を上昇させてるだけなんだ。
「……そっかぁ、じゃあ、ピザが来るまでの20分で――たっぷり菫を味わうよ♪」
「!!!…///」
一瞬強ばった菫の手。
その華奢な手に指を絡ませ、潤んだ瞳を見つめる。
「愛してる、菫。」
今度は真剣に囁いて、俺だけじゃなく菫の熱も上昇させる。
ああ。
確実に菫より俺の方が、一緒に住みたいと願ってる。
可愛い可愛い菫。
毎日毎晩、一緒にいたい。
6 end