‡3姉妹の恋‡【幸せになりたい私たち】
「うわ、ホントなんだ…」
テーブルの婚姻届を手に取りじっくり眺める一姉
「なになに、わたしもー!」
当然、ミアもテーブルに飛びついて来て
白い箱を手に取る
「きゃーっ!! コレ!本物のダイヤよねっ!
何カラットくらいあるの?
えー、いくらくらいかなー?
え、これって、有名なお店のリングじゃない?
なんだっけなー」
空けた箱を見ながら、ひとりでキャーキャー言ってる
「うるせぇなー、ハリー・ウィンストンだろー
ミア、ちょっとは落ち着けよなー」
ソファーにいる剛志が
ミアに向かって言った
「いいじゃない、ステキなんだものー」
口を尖らせ剛志の方を向く
「ミアー、もういいでしょ、フミに返して」
「はーい」
一姉は、大事なものだからと
ミアから箱を受けとり蓋を閉じる