‡3姉妹の恋‡【幸せになりたい私たち】
「それで、返事はしたの?」
ダイニングテーブルの向こう側の椅子に
一姉とミア
対面して私が座った
「…うん…
返事っていうか…
あんなことがあったから
まだ、気持ちの整理がつかなくて…
健一郎は、待つ、って言ってくれてる」
「そうなのね…
最初は、私も驚いたわよ
奥さんいるってゆーし、
だけど、
あんなことになったってゆーし…
でもね、フミの気持ちは?
彼のこと、好きなの?嫌いなの?」
それは…
「好き----。」
迷うコトなく答えた
「だったら、何も問題ないんじゃない?
重要なコトを決める時は
自分の気持ちを確認するのがイチバンだと思うの
好きか、嫌いか
傍にいたいのか、いたくないのか
シンプルに考えれば答えが出るんじゃないかな…」
「………」
シンプルに…か…
「一華! お前いーこというなぁっ!
じゃぁ、オレとは結婚したいか?!」
剛志と二人でテレビの画面を見てたハズの
畑中さんが、いきなり言った
「んもうっ! 宗は黙ってて!
てか、そんなこと、こんなトコで言わないでよ、もー!」
頬を膨らませてからため息をつく一姉
「ありがと、一姉
私、明日にでも健一郎に返事するわ!」
婚姻届と白い箱をバックに仕舞い
リビングを出た