《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「――誰だ、お前?」
上の方から、何だかすごく
耳に心地いい、綺麗な声が
降ってきた。
「あ―――…!」
考えるまでもなく、声の
主はあたしのぶつかった相手だ。
そしてここにいたって
ことは、他ならぬこの
お弁当のお客様かも
しれないわけで……。
「もっ、申し訳ありませんっっ。
崩れてしまった商品は、
ちゃんと取り替えますっ。
す、すぐに新しいのをもう
一度届け――」
ほとんど裏返った声で謝り
ながら、ケースを持って
立ち上がり、声の主を見て――
_
上の方から、何だかすごく
耳に心地いい、綺麗な声が
降ってきた。
「あ―――…!」
考えるまでもなく、声の
主はあたしのぶつかった相手だ。
そしてここにいたって
ことは、他ならぬこの
お弁当のお客様かも
しれないわけで……。
「もっ、申し訳ありませんっっ。
崩れてしまった商品は、
ちゃんと取り替えますっ。
す、すぐに新しいのをもう
一度届け――」
ほとんど裏返った声で謝り
ながら、ケースを持って
立ち上がり、声の主を見て――
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