《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
そうは言われても、事ある
ごとにあれだけ罵声を
浴びてると、とてもそんな
ふうには思えないんだけどなぁ。



「早くちゃんと仕事できる
ようになりたいって思うんです。

けどなんか、思えば思うほど、
焦って逆効果になってる
感じ……」



知らず知らずのうちに
こぼれる、大きなため息。



それに返ってきたのは、
璃子さんの声だ。



「千夜ちゃんってマジメ
なんだねー。

元はと言えば、付き人って
いうのも洸が勝手に決めた
ことだったんでしょ?」



「え? あ、はい……」


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