《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
リュージさんが、呆れとも
感嘆ともつかない声をあげて
マジマジとあたしの顔を
眺めてた。



「千夜ちゃんは……なんつーか、
ホントマジメで素直だなぁ。

オジサン、プチ感激しちゃった」



「な、何言ってるんですか。

そんなことないですよ」



「え? そう?

でもこー見えてオレ、
今年34……」



「バカリュージ!

千夜ちゃんが言ってるのは
そっちじゃないでしょ」



璃子さんがポカッとリュージ
さんの頭を叩くと、あたしに
いたずらっぽい笑みを
向けて言う。


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