《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
     ☆☆☆☆☆



「午後からは調子よかった
みたいだな。

どうした? 何かいいこと
でもあったか?」



帰りの車の中で、後ろから
洸さんが尋ねてきた。



あたしはバックミラー越しに
洸さんを見て答える。



「え? 別に、何もない
ですけど」



「そうか。ずいぶん元気が
よかったから、昼メシに
旗付きのオムライスでも
食べたのかと思った」



「……お、お子様ランチ
ですよね、それ……」



ひどいなぁ。

午前中失敗しちゃった分
気合い入れてただけなのに、
またこんな意地悪言うんだから。


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