《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「まったく、相変わらず
素直に褒めるってことを
知らないな、洸は。
仁科さん、気にしないで
いいですよ」
隣の運転席でハンドルを
切りながら、瀬戸さんも
苦笑して言った。
――洸さんの移動はほぼ
いつも瀬戸さんの運転する
車で、付き人であるあたしも
それに同行することがほとんど。
帰りもだいたい一緒で、
今夜もそうだ。
そしてルートは決まってて、
まずあたしを家まで送って
くれる。
付き人なのにあたしが先に
帰るのは変な気もするけど、
きっとあたしに洸さんの
家を教えられないからだろう。
_
素直に褒めるってことを
知らないな、洸は。
仁科さん、気にしないで
いいですよ」
隣の運転席でハンドルを
切りながら、瀬戸さんも
苦笑して言った。
――洸さんの移動はほぼ
いつも瀬戸さんの運転する
車で、付き人であるあたしも
それに同行することがほとんど。
帰りもだいたい一緒で、
今夜もそうだ。
そしてルートは決まってて、
まずあたしを家まで送って
くれる。
付き人なのにあたしが先に
帰るのは変な気もするけど、
きっとあたしに洸さんの
家を教えられないからだろう。
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