《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
そう口を挟んでくれたのは、
あのかっこいい男の人だ。



あたしは思わず彼の顔を見た。



(別に、この人だけの
不注意じゃないのに……)



あたしをかばう言い方を
してくれた。

そのことに、何だか少し、
胸が揺れる。



「え、そうなんスか?」



「あぁ。

どうせ掻っ込むんだ、
かまわないだろ」



「も、もちろん。
全然かまわないっスよ。

あ、洸(ヒロム)さんはキレイ
なの食って下さいね!」



口ぶりからすると、後から
来た人は目下みたい。



そして、



(この人、ヒロムって
いうんだ……)


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