《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
最近明日が来るのが待ち遠しい。



一日ごとに変化して、少し
ずつでも前に進んでるのが
わかるから。




「それじゃあお疲れ様でした。

明日もよろしくお願いします!」



バッグを抱えたあたしは、
大きな声で挨拶して
スタジオを出た。



外に出るともちろん
すっかり真っ暗で、風も
すごく冷たい。


もうすぐ、本格的な冬が来る。



「うーっ、汗かいたから
よけい冷える〜っ」



風邪ひかないように気を
つけないと。


――そんなことを考えながら、
あたしは歩道を歩き始めた。


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