ハッピーエンドから始まる物語
ひょいっとマリーを抱き上げ、クレスの頭をわしゃわしゃと撫で上げる。
セリアにされていた時と違って『やめろよー』と抵抗するが嫌がっている訳ではない。
「天気もいいしここで皆でお茶会でもしようか」
抱き上げたマリーに優しく微笑みかけるとマリーは目を輝かせて頷く。
クレスに至ってはもう既に庭園中央にあるテーブルに向かって駆け寄っている。
ただ一人の鋭い視線を覗けばもうお茶会大歓迎モードだ。
ただ一人の視線を覗けば。
鋭く射抜くその瞳の圧力に耐え兼ね、強引に場を持っていくつもりだったがそうも行かなくなった。
「…なんだい?セリア。」
「…仕事は。」
「こんな天気のいい昼下がりに書類とにらめっこなんて勿体ないだろう?」
「聞こえなかった?し ご と は?」
「…………お茶会終わったら必ずやりますので…。」
ガックリと項垂れるロードの様子を見て満足そうに微笑む。
そう、満足そうに…悪魔のような笑みで。
「安心しろ。楽しいお茶会の後一人休むなんて悪いからな。責任持って仕事が終わるまで監視してやる。」
セリアにされていた時と違って『やめろよー』と抵抗するが嫌がっている訳ではない。
「天気もいいしここで皆でお茶会でもしようか」
抱き上げたマリーに優しく微笑みかけるとマリーは目を輝かせて頷く。
クレスに至ってはもう既に庭園中央にあるテーブルに向かって駆け寄っている。
ただ一人の鋭い視線を覗けばもうお茶会大歓迎モードだ。
ただ一人の視線を覗けば。
鋭く射抜くその瞳の圧力に耐え兼ね、強引に場を持っていくつもりだったがそうも行かなくなった。
「…なんだい?セリア。」
「…仕事は。」
「こんな天気のいい昼下がりに書類とにらめっこなんて勿体ないだろう?」
「聞こえなかった?し ご と は?」
「…………お茶会終わったら必ずやりますので…。」
ガックリと項垂れるロードの様子を見て満足そうに微笑む。
そう、満足そうに…悪魔のような笑みで。
「安心しろ。楽しいお茶会の後一人休むなんて悪いからな。責任持って仕事が終わるまで監視してやる。」
