ハッピーエンドから始まる物語
「だってかあさま!起きたらいなかった!」
「いなくなったらダメなのー!」
「あ~そっか悪い悪い。」
ぎゅうっと抱き着いてくる我が子の頭をわしゃわしゃと撫でてやると、母親譲りのライトブラウンの髪の毛が乱れた。
きゃあきゃあ騒ぎながらも嬉しそうに笑顔で笑う二人の幼子の顔立ちは瓜二つ。
双子の王子と王女だ。
「う~ん微笑ましい構図だが誰か足りないと思わないかい?」
セリアと子供達のやりとりを微笑ましく見守っていたが、顎に手を当て悩むような表情で問いかけるロード。
そんなロードにしれっとした態度でセリアは見返す。
「別に、誰も。」
「おいおいそれはないだろう…第一セリアを一番最初に見付けたのは私だぞ。」
「そーだっけ?」
そんなセリアの反応も気にせず飄々と近づくが、セリアの前に両手を広げてクレスが立ち塞がる。
「とうさまはいつも抜け駆けしてかあさまといるだろー!」
「あ、バレてた?」
そんな父親に立ち塞がるクレスの服を後ろからマリーがくいっと引っ張る。
「クレス、とうさまも一緒がいいよ。」
「さすがマリ~。お前は優しいお姫様だな。クレスは勇敢な王子様だ。」
「いなくなったらダメなのー!」
「あ~そっか悪い悪い。」
ぎゅうっと抱き着いてくる我が子の頭をわしゃわしゃと撫でてやると、母親譲りのライトブラウンの髪の毛が乱れた。
きゃあきゃあ騒ぎながらも嬉しそうに笑顔で笑う二人の幼子の顔立ちは瓜二つ。
双子の王子と王女だ。
「う~ん微笑ましい構図だが誰か足りないと思わないかい?」
セリアと子供達のやりとりを微笑ましく見守っていたが、顎に手を当て悩むような表情で問いかけるロード。
そんなロードにしれっとした態度でセリアは見返す。
「別に、誰も。」
「おいおいそれはないだろう…第一セリアを一番最初に見付けたのは私だぞ。」
「そーだっけ?」
そんなセリアの反応も気にせず飄々と近づくが、セリアの前に両手を広げてクレスが立ち塞がる。
「とうさまはいつも抜け駆けしてかあさまといるだろー!」
「あ、バレてた?」
そんな父親に立ち塞がるクレスの服を後ろからマリーがくいっと引っ張る。
「クレス、とうさまも一緒がいいよ。」
「さすがマリ~。お前は優しいお姫様だな。クレスは勇敢な王子様だ。」