隣は-Frist Side-


直人君…橘先生は現国の先生
そして、担任
会える時間は少ないけどこれも仕方ないこと


-キーンコーン…-

そしてこれからお昼休み
お昼休みは無理を言って屋上の鍵を開けてもらっているから
直人君と2人でお弁当を食べられるの!
もちろん、直人君のお弁当は私の愛のこもった逢ちゃん弁当なんだけど…
私は大の濃い味好きで、貴方は薄味好き
いつも調味料の割合を考えて一生懸命作っていることを貴方は知らない
でも貴方のことを想ってお弁当を作るととっても幸せな気持ちになれる。

「…ねぇ、直人君。今日のお弁当の味はどう?」

「この卵焼き甘すぎなくて良いね、う~ん逢はいい嫁になれるな」

「ちょ、ちょっと直人君!恥ずかしいよ」

貴方は平気でこんなことを言っちゃう人だけど私にしか言わないっていうのも私は知っている

「あら、ごめんな?」

また、分かってるくせに謝ってきたりするから戸惑っちゃうけど

「いいの、嬉しい…直人君もっと食べて!」

って言えば貴方はさっきの話はもう忘れてご機嫌になるのよね。

「ああ、今日は先生いっぱい食べるぞー」

「…直人君」

直人君、また自分の事先生って言ってる…

「…直人君」

「ん?どうした、逢?」

「先生なんて言わないでって約束し……んっ」

貴方は触れるだけの優しいキスを私に落とした

「ごめんな?」

貴方は卑怯だ、こんなところで女子高校生にキスなんて…


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