夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「…それはしてるでしょう。だって俊ちゃんその気だったし…」
「…そんなに気になるなら、直接聞いたら?」
ほらね、やっぱり私と俊ちゃんの事でしょ?
でも一体、誰なのかな?
○○工業は今日、学校でしょ?
気になるけど聞かなかった事にしないと、紀香に悪いし…ここは知らんぷりするべきだよね?
「取り敢えず切るよ?また後で話聞くから」
長電話になると判断したのか、半ば無理矢理に紀香は電話を切る。
私は『誰だったの?』と聞きたい気持ちをグッと我慢した。
紀香は、話すべき事はちゃんと話してくれる。
だから何も言わない間は、自分から聞かない。
「今から何する?」
再び、電話が掛かる前の会話に逆戻り。
するとまた、絶妙なタイミングで家電が鳴り出す。
えっ!?私、同じ時を繰り返してる?
思わず時間の確認をしないといけない位、全く同じ事が繰り返されていた。