夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「ごめん…出来ない…」
『何で俊ちゃんとは出来て俺とは出来ないの!?』
「それは…」
俊ちゃんが好きだからに決まってるでしょ!?
もう、心が恋一色に染まってるから、気持ちが受け付けないんだよ。
『取り敢えず会うだけでも良いから、俺と会ってよ』
「分かった…」
私は孝道君の言葉に負け、会う事にした。
『家出る時に連絡したいから、ベル番教えて』
「9○-××××」
『有り難う。じゃぁ、また後で』
私は受話器を置き、孝道君が来る事を紀香に伝えた。
「連絡が来るまで、部屋に居よっか」
紀香の提案で私達は部屋へ移動し、沢山お喋りをした。
「この前、風が強かった日、○○先生の髪がめっちゃ崩れてたの見た?」
「うん、見た見た。スッゴい気にしてたよね!?」
「そうそう。触るに触れず困ってた」
簿記の先生の話題で盛り上がっていると、部屋のドアが勢い良く開いた。