夏の空~彼の背中を追い掛けて~
驚いて振り返ると、そこに孝道君が立っていた。
「何度もメッセージ送ったけど、返事が無いから来た」
えっ!?メッセージはまだ何も届いてないよ?
私は紀香にベルを見せ、一緒に確認した。
「やっぱり来てない」
「えーっ!?マジで!?真弥ちゃんのベル番9○-×××※でしょ!?」
う……んっ?
「下一桁が違う!9○-××××だよ」
「ウソ!?俺、間違えて違う人にいっぱいメッセージ送ったって事!?どうしよう…」
孝道君は、ヘナヘナと崩れる様に床へ座る。
一体、どんな内容のメッセージを送ったの?と詮索したくなるけど、そこは敢えて触れないでいよう。
「誰だって間違えてメッセージを送る事も多いし、気にしなくても大丈夫だよ!」
笑い飛ばす様に明るく声を掛けると、孝道君は途端に元気になった。