夏の空~彼の背中を追い掛けて~
私も入ってみると中は薄暗く、2人の黒い影だけが確認出来る。
何か話してる様子だし、この辺りで待ってたら良いかな?
2人から一番遠い壁に凭れて待っていると、一足先に紀香が倉庫を出て行った。
えっ!?紀香、何処へ行くの!?
私、ここに居るんだけど!!
暗くて気付かなかった!?
慌てて追い掛け様と壁から離れると、もう1人の影が近付いて来る。
アレッ?さっき出て行ったのは紀香じゃなく、孝道君だったのかな?
「紀香、もう用事は済んだの?」
近付く影に声を掛けるも、返事は無い。
アレッ?聞こえなかった?
それとも、紀香じゃない?
半信半疑で目を凝らして見ていると、不意に名前を呼ばれる。
「真弥ちゃん」
これは明らかに、孝道君の声。
やっぱり先に出て行ったのは、紀香だったんだ。