夏の空~彼の背中を追い掛けて~
翌日の第1月曜日の朝は、クラス内がいつにも増して騒がしかった。
誰もがソワソワ落ち着かない様子で、放課後を楽しみにしている。
と言うのも、今日から堂々と自動車学校へ通えるから。
私もその中の1人ではあるのだけれど、少しだけ違う意味でワクワクしていた。
免許を取得するにあたり、運転は勿論の事、車についての知識も多少は得られる。
もう終わってしまった関係かも知れないけど、俊ちゃんの大好きな車の世界をほんの少しでも知る事が出来る。
それが私は嬉しかった。
きっと心の中に居座ってる限り、これから先も俊ちゃんの影を探すんだろうなぁ。
上の空状態で帰りのホームルーム迄終わると、紀香を含む数人のクラスメイトと“サワちゃん”と言う店屋へ向かう。
そこは紀香が利用しているバス停で、自動車学校の送迎バスが来る事になっていた。
10分程経つと、迎えのバスが到着し、皆が乗り込むとそれは穏やかに発車する。
「スッゴい楽しみだね♪」
「教官ってどんな人だろう?イケメンだったら良いなぁ♪」
路線バスでは普段聞く事が出来ない、賑やかな声を響かせ、バスは学校へと到着した。