夏の空~彼の背中を追い掛けて~
良し!これでバッチリ!!
ちょっとでも空腹感を感じたら、おやつを食べちゃえば問題無しだね。
私はちょっぴり重くなった鞄を抱え、紀香を含むクラスメイト数名と送迎バスを待った。
「紀香、教習所内のコース覚えた?」
「うん!バッチリ!!真弥は?」
「それがね…中々覚えられなくて困ってる…」
「真弥は方向音痴だもんね…」
「うん……」
楽しそうに話す紀香とは対照的に、私の顔は溜め息を吐きながら下を向く。
すると、何処からか声が聞こえてきた。
「寄り道しないで早く帰りなよ?」
んっ?男の人の声。
まさかね…。
私が顔を上げると同時に、紀香が大きな声を出す。