夏の空~彼の背中を追い掛けて~


『真弥…俊ちゃんには話したの?』



「…まだ言ってない」



『もし……“諦めて”って言われたら、どうするの?』



う゛…ん……。



“もし”じゃなく、絶対にそう言われる。



付き合ってる訳じゃないから、俊ちゃんにしてみればとっても迷惑だと思う。



でも!!



「私は…家族や俊ちゃんに反対されても、この子を守りたい」



『真弥……』



紀香は何も言わず、黙り込んだ。



きっと『諦めた方が良い』と、私に言いたいのかも知れない。



仮に逆の立場だったら、私は紀香に何て言う?



そう考えた時にフッと思い出すのは、1年前に母に言われた事。



漣の子供を妊娠した時、『学校を辞めて、子供を産む』と言った私に、母はこう言った。





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