夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「俊は私じゃなく、あんたを選んだ。彼女なんだから自信持ちな!じゃぁ私、授業があるから」
まるで私を励ますような口振りで、ユカはこの場を去って行った。
もしかして…ユカって案外良い人?
意外な一面に驚いていると、ユカと一緒に居た○○工業生が戻って来る。
その人は、正真正銘俊ちゃん。
不確かだった事が確かだと分かり、驚きながらも嬉しさで徐々に顔がほころんでいく。
「真弥、平気か?」
紀香に席を譲って貰った俊ちゃんは私の隣に座り、その横に紀香が腰を落とす。
「うん。大丈夫」
答えながら、私の手は自然とお腹に触れる。
「ちょっ……真弥、こっち来て!」
俊ちゃんは慌てたように私の手を引いて、外へと飛び出す。
んっ???
何で急に外へ???
○○工業生が群がる前を通り過ぎ、人気のない場所まで来ると、俊ちゃんが耳元で囁いた。
「真弥、気を付けて」
「んっ?何を?」