夏の空~彼の背中を追い掛けて~


「お腹…。無意識に触ってる。卒業が間近に迫って来てるのに、学校の奴等に妊娠してる事がバレるだろ?」



えっ!?



私、お腹触ってた!?



無意識だったとはいえ、俊ちゃんの言う通り、もっと気を付けないと、学校にバレたら卒業所か退学になるかも知れない。



それだけは絶対に避けたい。



「ごめん…。気を付ける」



「うん」



俊ちゃんは『確り頼むよ!』と言うような目を向け、そっと私のお腹に触れる。



「俺が来る前、陽人に絡まれてたんだって?」



話し方は穏やかなのに、目付きは鋭いものへと変わっていく。



「う…ん…。でも、どうして知ってるの?」



「ここに着いて直ぐ、ノンちゃんとクラスの人が教えてくれた」



あっ…クラスの人って多分、広川さんの事だ!



「ごめんな。真弥が困ってる時に傍に居なくて」



「ううん、私が悪いの…。俊ちゃんと出会う前だったとは言え、陽人とセフレになった自分のせい。自業自得だよ」



「そんな事ないさ。真弥がそう言う生き方をしなければ、俺は真弥に出会わなかったわけだし…。もう過去の事は忘れな」



額と額をくっ付け、俊ちゃんは私の両手をギュッと掴む。



今にも唇が触れそうな距離に、鼓動が駆け足を始める。





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