夏の空~彼の背中を追い掛けて~
翌日から俊ちゃんは言葉通り、毎日自動車学校へ顔を出しに来てくれた。
そのお陰か、陽人や○○工業生による不愉快な言動も、周囲に迷惑を掛けるような事も一切無くなった。
「俊ちゃん、毎日有り難う」
「良いって!あっ、週末なんだけどさ…親に話そうと思う」
えっ!?
突然の事に、私の呼吸が一瞬止まる。
「このままずっと黙ってても、真弥のお腹は段々大きくなっていくし、今後の事もあるし…」
人目を盗んで、俊ちゃんはそっと私のお腹に触れる。
俊ちゃんの言う『今後の事…』とは、私は子供を産み、俊ちゃんは専門学校を卒業すると言う事。
それから、一緒に暮らすのは、きちんと就職してから。
それまでの間、両家の家族には沢山迷惑を掛けてしまうけど、自分達で出来る事はする等。
2人で話し合って決めた事を、親に伝えるのだ。
反対される事は分かっている。
でも1歩を踏み出さなければ、何も進まない。
「その日、私はどうしたら良い?」
これは俊ちゃんだけでなく、私達2人の問題。
何にもかもを背負わせる気は無い。