夏の空~彼の背中を追い掛けて~


さすがお母さん♪



伊達に歳取ってないね♪



「明日、学校へ行くから、先生に家業を継ぐって言っとく」



「学校?何しに行くの?もう休みなんでしょ?」



へっ?



「お母さん?もしかして、先生に呼ばれてるって事忘れてる?」



もう痴呆が始まりつつあるのかと戸惑う私に、母はサラッと答える。



「忘れてないよ。ただ電話すれば、わざわざ学校へ行かなくても良いんじゃない?って言いたかったの」



あっ!そう言う事ね。



母は要点や主語を言わないから、いつも話が噛み合わない。



「私が先生に電話しなきゃいけないの?それともお母さんが話してくれるの?」



「うん」



えっ?



返事それだけ!?



意味分かんない。



「お母さん!どっち?電話掛けてくれるの?くれないの?」



「私が掛ける。それより自動車学校はどうするの?早く免許取って欲しいんだけど?」



あぁ……免許か…。





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