夏の空~彼の背中を追い掛けて~
それって…2人切りで出掛けるって事でしょ?
漣に対しての恐怖心はないけど、本能がそれを嫌がっている。
「ん、私の部屋に来ない?」
「えっ!?真弥の部屋!?」
漣はとても困った顔をする。
まぁ、元カレが元カノの家に上がるとなると、抵抗はあるよね…。
しかも両親が居ると分かってるから尚更の事。
やっぱり私が漣の車に乗った方が良いのかな?
お互いに悩んでいると、家の中から母が出て来た。
「アラッ?漣君!?久し振り。外は寒いから家に入って?」
「あ……はぁ…。じゃぁ…お邪魔します」
余りにも気さくに話し掛けられ、漣は戸惑いながら答える。
「ごめんね、うちのお母さん相変わらず強引でお節介なんだ…」
「イヤ、良いよ。『何しに来たの!?』って追い返されるよりずっと良い」
「それなら良かった…」
恐らく、相当気を遣っているであろう漣と一緒に家に入り、私は階段下で足を止めた。