夏の空~彼の背中を追い掛けて~
アレッ?これなんだろう?
目移りする程並んだ本棚の端に、A4サイズの薄い何かが立っている。
アルバム?
手前に引き出すと『第○○回 ○○中学校卒業』と印されていた。
中学校って事は俊ちゃんも写ってるよね!?
「紀香、これ見ても良い?」
私は興奮気味に、手にしたアルバムの表紙を見せ、机の椅子に腰を落とした。
「俊ちゃん見るの?」
「う゛っ…ん…」
いつもは天然なのに、今日の紀香は何だか冴えている。
そのせいか、隠す事でもないのに、何故だか私の方が狼狽えてしまう。
「俊ちゃんだったら、これにも写ってるよ?」
そう言って、紀香は本棚から小学校の卒業アルバムと、沢山のスナップ写真を出してくる。
「これは地域の集まりで撮った写真」
「こっちは中学校の体育祭と修学旅行・・・」
紀香は写真を手に取ったり指し示して、一つ一つ説明してくれた。