夏の空~彼の背中を追い掛けて~
ボンヤリと写真に目を向けたまま考え事をしているうちに、窓には夕焼け色が広がっていた。
もう夕方になってたんだ…。
俊ちゃんのバイトって何時に終わるんだろう…?
辺りに散らばった写真を一つに纏めながら、斜め前のベッドへ視線を移すと、紀香が本を握ったまま眠っていた。
毎日 、体育祭の練習で皆クタクタだもんね。
疲れちゃったんだね…。
私は物音を立てない様にそっと片付け、紀香の目が覚めるまで漫画本を読む事にした。
うわっ、この話しめっちゃ面白い♪
フフッ♪これは笑える!
すっかり本の世界へ入り込んだ頃、慌てた様に紀香が飛び起きた。
「ごめん!いつの間にか眠ってた!!直ぐご飯の用意するね!!」
「あっうん。私も手伝うよ」
「有り難う」
笑顔で答えた紀香が、掛け出す様に部屋を出て行ったので、私は急いで後を追った。