夏の空~彼の背中を追い掛けて~


「紀香、何を作るの?」



「オムライスとポテトサラダ」



「分かった。じゃぁ、私はジャガイモの皮剥きするね」



普段、我が家の料理は母がする。



だけど小さい頃からその手伝いをしてるので、段取りや下準備は私にも出来る。



ただ味付けに関してはその家々の味がある為、ここでは一切手出ししない。



手持ち無沙汰になってしまった私は、完成した料理を隣の部屋に運んだ。



「今日はオムライスかぁ。お手伝いご苦労様」



相変わらずテレビを観ていたお婆ちゃんに笑顔で言われ、思わず照れて顔が緩む。



「殆ど紀香が1人で作ったんです。もうすぐサラダもできますよ」



私がキッチンを数回往復するうちにサラダも完成し、皆で夕飯を食べた。



食器の後片付けまで終わり、紀香の部屋でまったり過ごしていると、ポケットの中のベルが振るえた。





< 78 / 354 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop