夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「紀香、何を作るの?」
「オムライスとポテトサラダ」
「分かった。じゃぁ、私はジャガイモの皮剥きするね」
普段、我が家の料理は母がする。
だけど小さい頃からその手伝いをしてるので、段取りや下準備は私にも出来る。
ただ味付けに関してはその家々の味がある為、ここでは一切手出ししない。
手持ち無沙汰になってしまった私は、完成した料理を隣の部屋に運んだ。
「今日はオムライスかぁ。お手伝いご苦労様」
相変わらずテレビを観ていたお婆ちゃんに笑顔で言われ、思わず照れて顔が緩む。
「殆ど紀香が1人で作ったんです。もうすぐサラダもできますよ」
私がキッチンを数回往復するうちにサラダも完成し、皆で夕飯を食べた。
食器の後片付けまで終わり、紀香の部屋でまったり過ごしていると、ポケットの中のベルが振るえた。