夏の空~彼の背中を追い掛けて~
うわっ!何これ!?
めちゃくちゃスピードが出てる!?
叩き付ける様な雨に、唸る様な風が体温を奪う。
さ…寒い。
怖い…。
絶叫マシーンが苦手な私には、まさに地獄のドライブ。
ガタガタ震えながら、更に強く俊ちゃんを抱き締めた。
「大丈夫?」
風が消そうとする俊ちゃんの声を、私の耳は逃さない。
「うん!大丈夫だよ!」
顔が下を向いてる為、私は大きな声で答えた。
本当は全然大丈夫じゃないんだけど、弱音を吐いてもどうにもならない。
とにかく、紀香の家に付く迄の我慢。
寒さと恐怖に耐えながら、その時を迎えた。