もらう愛=捧げる愛
「星野課長?」


「ヤメテッ!!」


首からの血が滲んだ右手を伸ばすと、多田さんは再び包丁をあたしの首に向けた。


「死にてーの?」


「…っ!」


不気味な笑みを浮かべて、多田さんは電話口の星野課長に向かってゆっくりとしゃべり出す。


「課長、イケナイなぁ、オレの女に手出しちゃ。初音にはよく言ってきかせますから、今後一切の関係は持たないでくださいね?あ、オレの印つけましたから、明日ゆっくり見てやってください。じゃあ」


通話を切って、多田さんはあたしの首の傷をじっくりなめ回す。


「初音の血の味、クセになりそうだな?」


「…っ…っ…!イヤ…!お願いだからもうヤメテッ!もう十分でしょ!?あたしを傷つけて何が楽しいの!?お願いだからもう…もう許して…っ…っ…!」


「あーあ。泣いちゃった。泣けば許されると思ってんの?他の男と股かけてさー、かわいい顔して大した根性だよな?」


「別れて…別れてください…!」


「さて、今日も楽しませてもらおうか」


血まみれになって抵抗しても剥がれていく服。


あたしは。


多田さんの性の奴隷。
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