愛する人。




「……優子さん。

 明日……何があっても、俺を疑わないで信じて欲しい。


 俺はあなたを愛してる。

 絶対だ…!

 心から、愛してる……」




 今にも泣きそうな、苦しい顔で言う彼に私は不安で仕方なかった。


 でも……。



「うん、分かってるよ。

 私も……愛してる」




 安心させたかった。


 したかったの。私も…。





 その日は2人手を繋いで眠りについた。





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