愛する人。







「……蓮くん。

 話を、聞いてくれるかな?」



 ベッドに上半身起こして、裕太にぃは俺に座ってと椅子を指差した。


 俺は黙って椅子に腰掛ける。




「蓮くんと出会ってもう8年か…。早いね」


「裕太にぃ…」


「ねえ、蓮くん。

 別れは、誰にとってもある事なんだ」



 涙でうまく話せない俺に、優しいいつもの声で。でも、少し困った顔で話してくれた。




「……僕はね、おかしいかもしれないけど……

 死ぬことは恐くないんだ」




< 277 / 440 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop