愛する人。
「ただ……」
そう言って、目を伏せ苦しそうな表情の裕太にぃに、俺は涙がひいていくのを感じた。
「家族と、……彼女が僕のいない事に耐えられるかが、不安なんだ」
もちろん、君もね…と、俺の頭をポンポンと叩いた。
「僕の死が……優しく彼女に伝わればいいのに…」
静かに言った裕太にぃは、また、俺の知らない『男』の顔をする。
―――なんて強いんだろう。
そして……
悲しい位に、優しい……。
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