愛する人。





「僕の彼女はね、泣き虫で仕方ないんだ」



 俺はベッド横の丸イスに腰掛けながら、裕太にぃの彼女と、出会いから今までの話を聞いた。





 ――初めて恋をした話。


 好きになった彼女が、自分の事を好きだと言ってくれた。


 その時の気持ちは……なんて伝えたらいいか分からないくらいに、幸せで。

 目に映る全ての世界が、色を変えたんだって。



 それから、初めてのデートで彼女がお弁当を作ってくれて、二人芝生に座り食べた事。

 初めてのキスは、お互いの歯をぶつけて苦笑いの思い出。


 それと、キスをする前にメガネを外すと、彼女は顔を真っ赤にして俯いてしまう事。




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