愛する人。





 裕太にぃは気付いていたのかもしれない。


 俺の、淡い初恋に……。






 まだ少年だった頃に出会った


 彼女への、恋心に。








「……分かった。

 必ず、幸せに……」



 俺の呟きに、満足したような笑みで眠りについた裕太兄さん。







 それから1ヶ月。



 彼は、永遠の眠りについた――――…




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