愛する人。
「一生に一度の事なんだから、彼女に合わせてやったら?」
俺の言葉に「分かってるよ」と更に口を尖らせる。
「まぁ、確かにここにして良かったよ。
……本当に、良かった」
最後の一言は小さく呟いて。
でも、俺はその意味を分かってなかった。
「そろそろ上がらないと逆上せるぞ」
……お前はさっき入ったばかりだろ。
ほんの五分ほどで風呂から出る海斗に苦笑い。
食事の時間もあったから、そのまま俺もおとなしく風呂から上がった。
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