獣恋道-恋はいつでも獣道-
次の日、あたしは午後からの授業に向かっていた。
体のダルさもなくなり、だいぶ体調は良い。
ただ、精神的には絶好調!とは言えないのが、現状なわけで。
「千雪ー、授業来たんだ!?」
教室で迎えてくれた、百合花のハイテンションさにもついていける気がしなかった。
「てか、永瀬くんも今日休み!?」
「うん。実家帰ってる」
あー、そうだ。篤志、いないんだよね。
「なんだー。風邪うつしちゃったのかと思った」
なんて、横目で見てくる。
こいつ…何想像してんだか。