獣恋道-恋はいつでも獣道-
「えええええ!!!!?」
明らかに場の空気にそぐわない大声をあげてしまった。
周りのお客さんもこっちをチラリ。
だって…
「何、千雪の知り合い?」
だって、だって、
カウンターの奥でお酒を丁寧につくっていたのは、
永瀬、英志…。
と、その時ヤツがこっちを向いた。
しかし、あたしに気づいてるくせに何事もなかったようにカウンターの女の子たちと話し始めた。
チクリと胸が痛んだのは、気のせいだよね…?