使者の黙示録
占いはそれで終わり、男たちはその場をあとにする。

別れ際、彼らは占い師の女性に聞いてみたのだが

彼女は、いつもこの場所で占いをしているのではないらしい。


「本当は、役所の許可をもらわなければならないのだが、ね」


つまり、無許可で占いの商売をしているのだ。

男たちは苦笑いしながら「捕まるんじゃないぞ」と、言い残すと

アーケードを通る人混みのなかに紛れて行った。


そして、1ヵ月後。

占い師の女性が予言したことが、ものの見事に的中する。

予定していた取引が、相手側の都合で1ヵ月はやく前倒しになる。

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