使者の黙示録
自分の足に、何がぶつかって来たのかと

すかさず足元を見る団司は、思わず口に出す。


「オチビータ!?」


メグのことを「オチビータ」と呼ぶ団司は

自分にぶつかって来たのがメグであることに、さらに驚く。


(なんで、オチビータが?)


団司がそう思う間にも

メグは団司を見上げながら、必死に叫ぶ。


「シスター・マヤが、シスター・マヤが!」

(シスター・マヤ?)


一瞬、誰のことかと思ったが

以前会ったときに、メグと一緒にいたシスターがいないので

シスター・マヤとは彼女のことだと、団司はすぐに理解する。

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