使者の黙示録
「あなたが私を助けてくれたのですか?」


おそらく、そうであろうと思う疑問を、シスター・マヤは団司に投げかける。

しかし、団司は「そうだ」とは言わない。


「いや、僕が助けたんじゃなくてね」


団司は自分の胸に手を当てながら、シスター・マヤに言った。


「僕の心のなかに来てくれた神様が、君を救ってくれたんだよ」

(この声…)


シスター・マヤは、気を失っているときに心の中で聞いた、誰かの祈りを思い出す。

シスター・マヤのために、神に祈るその声は

団司と同じ声をしていた。

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