使者の黙示録
また、少女たち2人が計画を遂行する際に

危害をおよぼす恐れのない一般の人たちが、少女たちに話しかけてくることも充分に考えられる。

そのときは聞かれたことに対して、こう答えるのだと

問われた場合に応じたさまざまなパターンを、シスター・マヤに刷り込むことが必要だ。


そこで、キーワードとなる「ユリアナ教団」の言葉を巧みにおりまぜて

わがユリアナ教団は、孤児を育成する健全なる宗教団体だと

シスター・マヤの言葉で誘導し、世間に認識させてゆくのだ。


そうして、マザー・アミコが望むシスター・マヤが、完璧に出来上がる。

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