使者の黙示録
現実的には、とても理解しがたいが

団司に向けられた敵意や警戒心は、威圧感となって跳ね返ってくるらしい。

それはまるで、団司を守護する目には見えない存在が

団司を守るべく、警告を発しているように思える。


オカルトというものを信じないボディーガードたちだが

いま、自分たちが味わった現実を考えると

そんなことも、あり得るのではないかと思えてしまう。


(表社会の人間に、こんな奴がいたのか?)


やっと、身体を動かせるようになった彼らだが

まだ冷や汗が止まらない。

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