使者の黙示録
見えない力で自分たちを圧倒してくる団司だが

シスターたちに危害を加える意思は、毛ほども感じられない。


(この男は、敵ではない…)


ボディーガードたちが、そう思った瞬間に

彼らを襲う威圧感が若干やわらいでくるのを、彼ら自身が感じとる。


(!?)


2人は「もしや」と思い、団司に抱いていた敵意を捨て去り

団司に対する過大な警戒心を、必要最低限のところまで落ち着かせる。

すると、あれほど自分たちを苦しめていた威圧感が

まるで潮が引くように、スーッと薄れてゆくのだった。

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