狼様の愛のカタチ理論【番外編】



まぁ、それでも近くに座ったり肩に手を回したり普通に話す程度だけど


彼…呉羽さんの前では、大事なものを取られた子供のようになる


あからさまに不機嫌になったり、やたら私に触ったり、呉羽さんも呆れるほどに


彼はそのことを言うんだろう。


「まぁ、仲がいいみたいでいいけどさ」

「い、いえ…そんな」


「そんな?前なんて毎日のようにしてたくせに」


ブニュと頬をつつき、ニヤニヤ笑う呉羽さんに顔が真っ赤になる

「く、呉羽さん…っ」


そ、それは内緒だって言ったのに!


慌てて口元を塞ぐと呉羽さんはそれをヒョイと避けてフンッと鼻で笑う


「悪い、悪い。沙優をからかうのはまた後での楽しみにしておくから」


「た、楽しまないでくださいよっ」


呉羽さんにからかわられ、扇李にもからかれて…


色々なことに恥ずかしくて仕方がない



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