狼様の愛のカタチ理論【番外編】



いつになっても、そこだけは変わらない

少し落ち込むわたしとは対照的に呉羽さんは首を傾げた


「それなのに、扇李は彼らを無視して抵抗してる…そうなると…」


"うーん"と唸りながら顎を数回なでて、ポンッと手を勢いよく叩く



「扇李は子供はいらない、そう結びつくだろう?」


「………っ」


悪気はないんだと思う…だけど、はっきりと言う呉羽さんに返す言葉がみつからなくて


私は、呉羽さんを目の前に言葉を失ってしまった―…


扇李…本当に子供はいらないの?


約束したのに…どうして?


扇李を信じてる、だけど…呉羽さんが与える不安に私はどうしても胸が騒ぎ



結局、それからずっと頭には呉羽さんとの会話しかなかった――…





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