狼様の愛のカタチ理論【番外編】




――――――……
―――…



その日の夜―…



「夜会?」

「…あぁ」


外は暗くなり、いつものように扇李に抱かれながらベッドに横になっていると、彼があることを口にした



なんでも、数日後に冥界で天界の住人を集めた宴が開かれるらしい


100日に一度の夜会で地位や界に関係なく誰でも参加出来る


ただし、王は花嫁や妻がいる場合…必ず同伴しなくてはならないらしくて…その話を扇李にされたのだ



「…ねぇ…扇李…それ、私も絶対に行かなくちゃいけないの?」


正直、夜会は苦手。


沢山の神様がいるし…扇李の花嫁として下手なことは出来なくて…とても疲れてるから…


それに、なんかあの微妙な空気のまま呉羽さんと別れたから気まずいし…



小さな声で言う私に、扇李は薄く笑いながら髪の毛をクルクルと回す


「いや、沙優が出たくないなら、出なくていい」





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